キャットエイド猫写真家 安西政美

猫ポエム写真集「猫は家族」、猫写真集「ぼくらは人とくらす猫」(”みらいパブリッシング”出版)発売中。思うところあり”野良猫の撮影はしない猫写真家”です。二級愛玩動物飼養管理士所持。看護師。

【エッセイ】私のお盆

安西政美

 今年もまたお盆がきましたね。

 お盆は故人やご先祖様が私たちのもとに訪れて見に来てくれる時期と言われていますね。

 今回は私にとってのお盆の事を記事にしようと思います。



 今存命のすべての人物と歴史上人物も含め、私が最も尊敬している人物が故人である”私の祖父”です。


 祖父は若かりし頃に志願兵として海軍に入隊したそうです。相当過酷な体験をしたせいなのか尋ねても戦争等叔父の事はほとんど話してくれませんでした。ただ「仲間がバラバラに吹っ飛ぶのを見た」「捕虜になって飛行場を作らされた」「捕虜の時はバナナばかり食べさせられたからバナナは見るのも嫌いだ」などと言ったことから南方の激戦の生き残りだった事はわかります。終戦後二年ほどして周囲がもう亡くなっていると思っていた時にまさかの生還をしたそうです。

 その過酷な体験のせいか、口数少なく、人間関係も全く築こうとはしない人物で”偏屈”などと言われていました。


 しかし、私の周囲には自分の苦労話や大変さを自らアピールする人間が幾人か目につきますが、そんな時には自身の過酷な体験すら黙って黙々と畑仕事に精を出していた祖父の芯の強さがうかがえてなりませんし、そんな祖父の血が私の中にも流れていると思うと、祖父は私の一番の誇りです。


 反抗期の時、私は周囲の人間や家族にも迷惑を随分とかけてしまいました。祖父にもです。

 祖父が私をどう見ているかわかりませんが、「なんと不出来で情けない孫だろうか」と思われてしまっているかもしれません。

 それでも祖父は私の最も尊敬し誇れる人物なのです。

 ・・・このお盆に祖父は・・・私の事、観ているのでしょうかね。



 亡くなったものの魂がこの世に帰ってくるのなら動物(ペットとしての家族)も帰ってきているのでしょうね。


 今私のもとにはきなちゃんとダンくんというかけがえのない二匹の猫がいてくれますが、きなちゃんとダンくんの先輩にあたる猫ちゃんとワンちゃんが私にはいます。



 26年も一緒に生きてくれて幼い頃いじめられっ子で自殺まで考えた私を救ってくれた、社会人になってからも看護師としていつも周囲からダメ看護師の烙印を押され冷たい仕打ちも幾多と受けた新人看護師時代の私に唯一擦り寄って慰めてくれた元野良猫の女の子の”たま”。たまの子供の茶トラの男の子”ちょび”。たまの他界前に我が家に住み着き我が家の一員になり、たまを見送ったハチワレの元野良猫の女の子”しろ”。そして柴犬の男の子”ジョン”。

 この子達はもうこの世にはいませんが、私は毎日この子達の写真(遺影)に手を合わせ読経もあげています(特定の宗教や宗派には属していません。歴史に関心がり仏教を調べた際に幾つかのお経を覚えたので、どうせならと思い読経を始めました)。どんな形でもいいからたま達に喜んでもらいたくて。

 

 いつも手を合わせ読経を回向するたび、たま達はいつもは遠くにいるのではなく、いつも私の心の中で四六時中いつも一緒に居てくれているとそう思っています。


 なので、お盆だから帰って来てるなんて思えていません。

 私と共に生き、私を救って支えて共に暮らしてくれた猫ちゃん(たま、ちょび、しろ)やワンちゃん(ジョン)は、常に私の心の中で一緒。片時も離れずにいてくれています。


 祖父は私にどうしているのでしょうね。きっと今の私に呆れているのかもしれません。



 ご先祖様はともかく、たま達は今日もいつもどおりなのでお盆でも関係ないのです。ただ、気持ちの上でいつもよりより多くの感謝を想い伝えたいと思います。


たま。(たまの息子だった”ちょび”は早世してしまった為写真が残っていませんがその姿とぬくもりは今でもしっかり覚えています)


しろ。


ジョン。


※写真は全て昔のフィルムカメラのもので私が撮った写真ではないのでいつもの私の写真とは印象が異なると思います。



 皆様はこのお盆をどのように過ごされているでしょうか?

 心の中に居続けてくれている存在、尊敬敬愛する者へ、想いを寄せてもいいですよね。



私の出版作品、特に「猫は家族」には他界された動物家族への想いを込み上げさせてくれる章もごさいます。この機に是非お手にしご覧下さい。



 長い記事になってしまいましたが、お付き合い頂きありがとうございます。

 これからは極力猫写真以外の記事も書けるよう努めていくつもりなので、今後とも宜しくお願い致します。

☟ 押して頂けると嬉しいです。